音楽系3大学による共同プロジェクト 音大連携による教育イノベーション 音楽コミュニケーション・リーダー養成に向けて

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教育活動・実践

活動報告

2010 年度「ミュージック・コミュニケーション講座」
第 4 回実施報告書

講座の名称 第 4 回ミュージック・コミュニケーション講座 (ミュージックコミュニケーションⅠ)
「弾く人・聴く人・つなぐ人」
講師 重本昌信(重本音楽事務所代表取締役、NPO 法人文化行政サポートセンター理事長)
安原理喜(オーボエ奏者、東京音楽大学准教授)
実施日時・期間 2010 年 10 月 6 日(水)18:30-20:00
実施場所 東京音楽大学 A館地下 100
〒171-8540 東京都豊島区南池袋3-4-5
共催 神戸女学院大学音楽学部、昭和音楽大学、東京音楽大学
講座の概要  3 大学共通科目「ミュージック・コミュニケーション講座」の第 4 回は、重本音楽事務所代表取締役を務める重本昌信氏と、オーボエ奏者であり東京音楽大学准教授の安原理喜氏をお招きし、東京音楽大学にて実施した。
 「弾く人・聴く人・つなぐ人」と題された本講座では、重本氏と安原氏の対談形式により、講師の実体験を交えながら音楽家として成功するための条件、マネジメントする側の心得などが話された。
 演奏家になることを目指す人に必要なことは、ビジョンをしっかりもって腕を磨き、早い段階から仕事を選ぶこと。そして学生時代は職業訓練期間だと考え、お金をもらって演奏する経験を必ずしておくことが大切だという。また、音楽家のマネジャーになるには、まずは自分自身も音楽家としての経験を積む必要性があり、音楽を聴く耳をもっていないマネジャーは良い演奏会を提供することができず、知らずのうちに演奏家に手を抜かれてしまう可能性があるとのことだった。
 重本氏は、現代の社会において「音大生は使えない」等と言われることが多々あるようだが、音大は素晴らしい人材であふれていると言い、音楽の練習で培った忍耐力は仕事をする上でも役立つと述べた。ただし、卒業後、演奏家になることだけが成功者だという考え方をもつのは、その人の可能性を狭めてしまうことになるので注意が必要だとし、演奏というコミュニケーションツールを身に付けた人は他業種においても成功する可能性を秘めており、このツールをどのようなかたちで活かして行くかという事が大切であると、講座を締めくくった。
講座までの流れ ◆事前打ち合わせ:
事前に重本氏、安原氏にこれまでの講座の資料、夏期セミナーの DVD 等をお送りし本プロジェクトの概要をお伝えした上で 9 月 16 日にスタッフを交えての打ち合わせを行い、講座の概要、タイトル等を決定。
◆当日打ち合わせ:
17:00 より講師立会いの下、講座の流れの確認、機材等のチェックを行った。
参加者数 52 名(神戸女学院大学: 16 名、昭和音楽大学: 18 名、東京音楽大学: 18 名)
(内訳)
神戸女学院大学:(履修生: 15 名、一般・教職員: 1 名)
昭和音楽大学:(履修生: 10 名、一般・教職員: 8 名)
東京音楽大学:(履修生: 4 名、聴講生: 14 名)
報告・成果  今回の講座では、学生に質問をする場面や意見を求める場面を多く設定した。それに対し、学生もこれまで以上に積極的に発言する姿勢が見られた。夏期セミナーのゼミにおいて、自分の意見を述べること、自分を表現するということを訓練された成果がと考えられる。
今後の事業への反映 3大学間で、比較的短い間隔でやり取りをする際、音声が聞き取りずらかったりするなどして、何度か聞き直す場面があった。今後よりスムーズなやり取りをし、充実したディスカッションを行えるよう調整を行いたい。
[アンケート集計]
◆アンケート回収数
神戸女学院大: 15 名、昭和音楽大: 8 名、東京音楽大: 15 名
◆専攻
  ピアノ 電子
オルガン
器楽 声楽 作曲 音楽療法 アート・マネジメント 舞台
スタッフ
舞踊 音楽教育 その他
神戸女学院大 3 0 5 4 0 0 0 0 4 0 0
昭和音楽大 1 0 1 0 0 1 4 1 0 0 0
東京音楽大 10 0 0 1 0 0 0 0 0 3 1
  • やはり音楽マネジャーになるためにはコミュニケーション力が必要不可欠だと改めて思いました。それから社会人としてのマナー、態度、立ち居振る舞いも大切だと思いました。(東京/ピアノ/1年)
  • 自身が活躍するには、人と同じことをしていてはいけないということ。目標を立てて、「私はこれが苦手だから、これでやっていくのだ!」という強い信念と、自信に圧倒されました。そして、周りのせいにはせず自分自身を客観的に捉えて、良いところをどう伸ばすか悪いところをどう処理するかなど、そのような考え方に感激しました。(神戸/声楽/3年)
  • 音楽家には、自分をマネジメントする精神的な強さも必要だと思いました。就職するか起業するか、どちらかを決めた方が良いという言葉が印象に残りました。今の自分が、将来なりたい自分と比べて何が足りないのかを知る必要があります。(昭和/アートマネジメント/1年)
  • アートマネジメントについて、具体的なお話がたくさん聞けてよかったです。音楽家としてだけでなく、社会人として生きていく上で大事なお話だったと思います。これから音楽やマネジメントの勉強をしていく上で、とても元気が出るお話でした。(東京/ピアノ/2年)
  • 今までマネジャーの方の話を聞く事なんてなかったので、何もかも新鮮でした。とても印象的で、業界人といった感じでした。一番印象に残っているのは、何度も重本さんが仰った「目標をつくる」ということ。確かに何も考えずに過ごすより、目標を立てて過ごす方が行き先が見えて充実していると思いました。(神戸/声楽/3年)
  • マネジメントをする上で、判断力と即決力が大切であることを学びました。自分なりの優先順位を定める必要性を感じました。マネジャーとして大切な事は、大学生活の中で養われ、それは社会人としても大切な事なのだと思いました。(昭和/アートマネジメント/1年)
  • 将来を考え、決めるにあたって必要なことや、最近考えていたことが凝縮された授業だった。特に、コミュニケーション力についてのお話(コミュニケーション=相手の欲しがっているものを知れる力)が印象に残ったし、役に立つことだと思った。(東京/音楽教育/3年)
  • 自分はどこにいきたいのか、どんな仕事をしていきたいのか、目標を設定していかなければ仕事の取捨もできないし、自分のいきたい所にいきつけない。自分のことは自分で売るということ。座標に対して何処を埋めるのかを 4 年間でやるべき。もっと自分を知って向き合うべきだと思いました。プライドは持つべき。(神戸/舞踊/3年)
  • 今日の講義で頂いたヒントが、自分を見直す点に繋がると思いました。この機会で、目標をしっかり立て、自己責任を持って本業を活かしたいと思った。(東京/ピアノ/2年)
  • もっと舞台の数を増やそうと思いました。学生の間にもっと経験して学んで恥をかくその積み重ねが、自分の夢に繋がるのだと改めて思いました。もっと働こうと思います。(神戸/舞踊/3年)
  • 今日、先生方の言葉で一番印象に残ったのは、始めの方におっしゃった「目標を決める」ことです。思えば自分も、提出する課題など、ぎりぎりだとしても何とかこなせていました。しかし、これは普段からもつことが大事で、それこそ自分自身への成長につながると思いました。すでに遅いかもしれませんが、まだ目標が定まっていません。
    それでぐらぐらと精神がゆれる日も多くあります。とにかく、自分自身をもっと見つめ直そうと思いました。(東京/ピアノ/1年)

※写真は東京音楽大学の様子です

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